第20章 林間合宿 1日目※
『...っっ!......知らない...』
「へぇ」
口元に弧を描き、青い瞳が私を見下ろしている。
私の両手を片手で纏め上げたままただ立っているだけで触れてこない荼毘にだんだんもどかしさを感じる。
「んじゃ、正解見てみるかァ」
『ぇ、....ッあぁん......!』
荼毘の言葉に首を傾げたのも束の間、一瞬でナカに挿れられた指につい声を上げてしまう。けどすぐにその指は抜かれてしまい再びナカが疼く。
「触っても無ェのにこんなに濡らしやがって...なァ?」
見せびらかすように荼毘の手が目の前に掲げられた。荼毘の人差し指と中指が厭らしくぬらぬらと透明な液体で光っていて、その指の間をつう、と糸が引いていた。
低く小さく掠れた声、一言一句を確かめるようにゆっくりと話す荼毘にどんどん欲が昂っていく。
けれどこんな所見られたらまずい、僅かに残っている理性をなんとか奮い立たせて口を開いた。
『だび......だめ...ッ...誰か来ちゃう......』
「こねーよ、生徒の入浴時間はもう終わりだろ?お前ほんと栞読んでないのな。」
『ひぁ....ぁ...んッ......』
そう言いながら、人差し指でおへその周りをくるくるなぞり、ゆっくり上へ上へと這ってくる荼毘の指。指が顎に添えられたと同時に荼毘の唇が私に重ねられ、唇を割り舌が入ってきた。
『ふ......んぁ......ッ...』
「ン......ッ...」
誰も来ないなら、そう思い誘惑に負けてしまった私は解放されていた手を荼毘の首に回した。荼毘の熱い舌を受け入れ、何度も角度を変えて唇を貪りお互いの唾液を交換した。
お互いの顔が離れると銀色の糸が私たちを繋いだ。
「えっろ......」
『ひゃぁ......ん...ぁ、だびぃ...ッ...』
「すげー、ビンビン...」
『あぁ....ッん...!』
耳たぶを甘噛みされ、耳の淵を下でゆっくりなぞられる。もう隠すこともしなくなった胸の中心で尖った先端を荼毘の骨張った指に虐められ強弱をつけて捏ねられた。