第20章 林間合宿 1日目※
食堂で夜ご飯を食べ始めた頃には、料理の美味しさも相まってかいつもの活気に満ちていた。
「美味しい!!米美味しい!!」
「味噌汁うんめぇ......染み渡る...」
ご飯を勢いよく口に掻き込む切島くん、お味噌汁の美味しさに糸目になる上鳴くん。
「ちゃん、素手であの魔獣たち倒したん凄いわ〜、さすが、爆豪くん抜かすだけあるッ!」
「うんうん!僕、さんの個性でどう戦うのか少し心配してたんだけど、さすがかっちゃんを抜か...」
「るせぇッッ!!!!何度も何度も抜かす抜かす言うんじゃねェェっ!!!このクソが!!!!」
私の隣に座る麗日さんと前に座るデクくんの言葉に、かっちゃんが目を吊り上げ怒鳴っている。
おー、怖い怖い。と心の中で両手を上げながらも同時に彼をヴィランに勧誘するのは絶対に無理だ、とも思う。
僕最後まで喋ってないのに...とでも言いたげなデクくんの顔を見て少し笑いそうになってしまった。