第20章 林間合宿 1日目※
「フッ...じょーずにイけました。」
痙攣し崩れ落ちそうになったコイツの身体を支えて俺の方へ向かせた。
『...っ...私もう行くからね......!』
火照ったの顔、
んな蕩けきった顔で行ったら教師らに怪しまれんだろ。
「ハ...自分から脱いだのはどこのどいつだろーなァ?」
木の上のソイツに目線だけやるが表情は見えねェ。
『っ、!......だって荼毘が───』
「......いい加減出てこいよ。こそこそ盗み見なんて趣味が悪ぃなァ?」
もういいだろ。
いつまでそこにいやがる。
その言葉が自分自身に向けてではない事が分かると、はブンブンと四方八方に蝿でも追い払うかのような忙しさで顔を振ってソイツを探している。
そんなの右の首筋にたった今自分が付けた噛み跡を見てまたフ、と声が出たのかも分からないほど小さな笑みが溢れた。