第20章 林間合宿 1日目※
「チッ....おらよ。」
『んん...ッ...!...ふ...ン...』
背後から小さく荼毘の舌打ちが聞こえたかと思うと、口を塞ぐように指が2本入れられ舌を押さえられた。秘部を弄る指は中にクチュ、と音を立ててナカに侵入し出し入れされながら親指で突起を押し潰される。
「あー、お前のイイトコロどこだっけなァ?」
わざとらしく言う荼毘の愉しそうな声が耳元で聞こえてきた。
どこだっけ、と言いならがらも中でグイッと曲げられた指はピンポイントで、私の敏感な部分を擦り上げてくる。
もう、だめッ......
『い...ッ!...ぁ....!!ッ...んんん...!!』
右の首の付け根を思いきり噛みつかれた。多方向からの強すぎる刺激に耐えられなくなり、びりびりと甘い痺れが腰を駆け抜けた。痙攣の止まらない崩れ落ちそうになった身体をくるりと向きを変えられて荼毘に支えられた。
「フッ...じょーずにイけました。」
『...っ...私...もう行くからね......!』
そう。私は行かなきゃいけないんだ。宿泊施設に向かうという本来の目的を頭に叩き込んで中途半端に下ろしてたショーツを上げた。
「ハ...自分から脱いだのはどこのどいつだろーなァ?」
ニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべている荼毘。
『っ、!......だって荼毘が───』
「......いい加減出てこいよ。こそこそ盗み見なんて趣味が悪ぃなァ?」
え?
その言葉は私ではない誰かに向けられたものだという事はすぐに分かった。
空を見上げる荼毘の視線の先にいた、その誰かはすぐに木から降りてきた。