第20章 林間合宿 1日目※
『だび......ここ、外......だから...ッ...』
顔を背けて、既にブレザーの上から胸をやわやわと揉んでいる荼毘の手を止めてなんとか声を絞り出す。
「外じゃなきゃイイのか?」
『なっ...そういう意味じゃないッ...誰かに見られたら大変でしょ......!』
「なら、お前が声を抑えてりゃいい話だろ?なァ...?」
柔らかくて耳心地の良い荼毘の低音が鼓膜に響く。
荼毘の手は止まらず胸から下へと這っていき、お尻を両手で鷲掴みにされ、やわやわと揉まれていく。
『んん...やあッ...だびぃ...』
「フ...いいケツ.....声抑えろよ...?」
そのまま荼毘の手がスカートを捲り、内腿を撫でてショーツの上から割れ目をいったりきたりなぞる。
『やぁ......ンっ...あっ...』
まだ布越しに触られてるだけなのにだんだん足に力が入らなくなってしまい、縋るように荼毘の首に両手を回した。
「ハ...濡らしてんじゃねェか....ダメって言うわりには説得力ねぇなァ?」
風に乗って微かに、生徒達が魔獣と戦っている衝撃音や、地響きがここまで聞こえてくる。
いつ誰が来たっておかしく無いのに......
荼毘から与られる刺激をもう拒みきれない。
『あぁッ...んん......』
下着の上から強弱をつけ、擦ったりなぞられるがなんだかもどかしくなってしまう。気持ちのいいところに荼毘の指を当てるように自分で腰をほんの少し動かすと、荼毘がそれを見逃すはずもなくて。
「フッ...どーしてほしいんだ?」
私を見下ろす熱を孕んだ青い目が艶美な笑みを浮かべている。
『触って......』
「じゃあ、自分で脱げよ」
私のその言葉まるで待っていたかのように、私が言い終えると同時にすぐに言い返してきた荼毘。
恥ずかしい......
けどそうしなければこの先の快感をもらえない
あぁ、いつから私はこんな欲しがりになってしまったんだろう
でも
欲しいものは全て手に入れるの
それがヴィランだから。