第4章 作戦
『え...脳無ちゃんって個性......』
死柄木が説明するより前に、はスパイアイで脳無の個性を見ていた。
「あぁ。脳無によってそれぞれらしいが、この個体はショック吸収と超再生。......複数持ちだ。」
チラッとを見ながら言う死柄木。
『...え?個性複数持ちって...それじゃ、まるで私と——』
「違いますよ。。あなたはあなたです。」
''一緒じゃない'' とが言いかけた言葉は黒霧によって遮られた。
『前にドクターが言ってたの...私は肉体改造実験の負荷に耐えた人間だって...もしかしたら私もこうなってたのかな...』
「それは、わかんねぇ...。でも今俺が触れてるのはだ。それは紛れもない事実だ。」
を崩壊させないように人差し指だけ浮かせながら彼女の絹のような白くすべすべした頬を撫でてやる。
『んっ...弔くん...ありがとう、ありがとう黒霧。』
死柄木の指先がひんやり冷たくて、気持ちよさそうに目を細める
自分の拳をギュッと握り、短い吐息をついたはそのまま脳無の元へ歩み寄る
『脳無ちゃん、あなたも辛かったよね...。私はたまたま適性があっただけで......強さへの渇望がこんな仕打ちだなんて残酷だわ...私があなたの思いも受け継いであげるから。一緒に頑張ろうね』
意思疎通ができない脳無には一方的に話しかけている
『黒霧、ワープお願い。人の目につかない山奥とかが良いかな』
「えぇ。ですが、何をしに?」
『この子と戦う、私が強くなるためにも』
「お前本気で言ってんのか?超再生に、ショック吸収の超チートだぜ?」
『えー、最初に弔くんが言ったんじゃん』
むぅっと頬を膨らませて死柄木を睨む
「わーったよ。戦闘不能にはさせんなよ。」
黒霧、と死柄木が一言言うと黒霧のワープで3人と脳無は人気のない山奥にたどり着くのであった。