第18章 期末試験※
『ただいまー』
アジトへ帰るとメンバー全員が集合していた。
「ちゃーんッ!おかえりなさいッ!テストの結果どうでした?」
トガちゃんがギュッと私に抱きつき聞いてきた。トガちゃんの言葉に他のメンバーも、どうなんだ、という視線を送ってくる。
『赤点じゃなかったよ、林間合宿全員参加だって。黒霧、ミスター勉強教えてくれてありがとう。』
2人に向きペコリと頭を下げた。
「やった〜ッ!」
まるで自分のことのように喜び、ぴょんぴょんと跳ねるトガちゃん。
「良かったですね、。」
「おじさんは何もしてねぇっつの。ちゃんが頑張ったからよ?」
『でも2人がいなかったら、わたし本当になにも分からなかったから。』
「んだよ......。赤点でびゃーびゃー泣くお前を慰めるは準備できてたのに」
『荼毘の意地悪...』
本気か冗談か分からない事をニヤニヤと笑いながら言う荼毘。
『あ、そうだ...』
一応報告しておこうと思い、カウンターに座る弔くんの元へ近寄る。
「良かったな、。」
『ありがとう弔くん。あのね、一応報告なんだけど、明日クラスの子たち木椰区ショッピングモールに行くらしいよ。』
「...へぇ。」
少し間をおいて、返事をする弔くん。
『あれ、あんまり興味なかった?』
「いや、よくやった。明日俺もそこへ行く。」
『あ、でもお目当てのかっちゃんは行かないらしいよ?』
「別にいいんだ。襲撃前にもう一度雄英の生徒を見ておきたいからな。」
「あ!それならちゃん!明日は私と一緒にお出かけしませんかッ?その木椰ショッピングモール限定で、欲しいものがあるのですッ!」
『え!私もトガちゃんとお出かけしたい!いい?弔くん。』
初めて女の子とのお出かけに私は胸を躍らせた。