第18章 期末試験※
「あぁ。ただしバレないようにそれなりの変装はしていけよ?」
『「やった〜!!」』
トガちゃんと抱き合い声をあげて喜んだ。
「ちゃんとトガちゃん...JK組に俺も混ざりてぇ!いいか?いや女の買い物に付き合ってられっか!」
『お、トゥワイスも一緒に行く?』
「仁くんも一緒に行きましょッ!」
「よっしゃぁ!荷物持ちは任せろ!やだめんどくせぇ。」
「いやいやトゥワイスはまずくねぇか?流石にその格好じゃあ目立っちまうだろ」
『たしかに』
ミスターの言葉に想像できると思った
「たしかに」
トガちゃんも想像できたのだろう
行きたい、としつこくせがむトゥワイスに、顔の前で両手の人差し指でバッテンにするトガちゃん。
『あ、そうだ。それとこれも。』
カウンターに今日配られた、林間合宿のしおりを置いた。
それを不思議そうにパラパラとめくる弔くん。メンバーが弔くんの背中からしおりを眺める。
「わー、スケジュールぎっしりじゃねぇの。ヒーローは大変だねぇ」
目出し帽の下で嫌な顔をするミスター。
風呂、風呂...とぶつぶつ言い指でしおりをなぞりながらその文字を探し
「が風呂入ってる時覗きに行っていいか?」
とまたも嘘なのか本当なのか分からない事をニヤニヤと言う荼毘
「あらぁ、睡眠時間これしかないの〜?女の子はお肌が命なのに〜。」
とマグ姉。
「そういや、林間合宿にオールマイトは来るのか?」
『...あ、どうだろ。でもあのオールマイトだよ?流石に来ると思うけど。』
スピナーに聞かれ、引率の教師についてはなにも言ってなかった事を思い出す。
「まぁ、爆豪さえ攫っちまえばこっちのもんだ。ソイツを餌に平和の象徴をブッ潰す──」
弔くんがしおりをパタンと閉じて静かに言い、再び口を開いた。
「いまに見てろよ...ヒーローども。」