第18章 期末試験※
放課後、私は今度こそ言われていた制服を取りに職員室へ向かった。
『失礼します』
ドアをノックし引き戸を開ける、職員室を見渡しイレイザーヘッドを探すが教師が数名ちらほらいるだけで、目的のイレイザーヘッドがいない。
放課後来いとかいいながら、自分がいないじゃん....
「おや、少女!誰か探しているのかい?」
職員室の入り口で呆然と立ち尽くしていると後ろから声を掛けられた。声だけで分かる、見たくもないそのヒーロー。振り返りたくない。できれば半径3メートル圏内に近寄らせたくもない。手が出そうだからだ。
拳を握りしめながら私も言葉を発した。
『相澤先生、どこにいるか分かりますか?オールマイト』
渋々振り返り、半ば睨むようにしてオールマイトを見上げる。
「あ、制服のことかい?それなら今さっき相澤くんが、制服を持って教室に向かったぞ。」
『ありがとうございます。』
ここ数日、夜遅い時間までテスト勉強をしていたのであまり眠れてない。
今日は試験で頭を使って疲れてるうえに、この広い雄英の校舎の教室と職員室を行ったり来たりさせられ更に疲労が増してくる。
もう早く帰って寝たい.....足に力が入らない
大きく1-Aと書かれた扉の前に立ち、ピシャンと思い切りドアを開けた。