第18章 期末試験※
『まぁ、1位になれば問題ないよね。』
「お、ちゃん言うねぇ!ウチも負けてられん!」
「ぼ、僕も!」
「それよりちゃん、アナタちゃんと睡眠は取ってるのかしら?顔色があまりよくないわ」
『大丈夫だよ、今日は帰ったらちゃんと寝るから』
「くん!睡眠も学業成績に関わってくるんだぞ!しっかり睡眠はとりたまえ!」
委員長の言葉にはいはいと、軽く返事をした。
試験中でも、林間合宿効果なのか意外にも和気藹々としているんだなと思った。かっちゃんを除いて、だけど。
昼食を終えて、着替えてグラウンドに移動した。当たり前だが生徒全員がコスチュームを着用している。USJ襲撃時は何名かはジャージだったので、こうやって全員がコスチュームを着ているのを見るのは今日が初めてだ。
それにしても.....
さっきから後ろからすごい視線を感じる.....
「おいおい....!上鳴....のコスチューム見ろよ...!黒のボディスーツ....!エロすぎんだろ...!こんちくしょーッ!!」
「いいケツしてんなぁ......!!」
峰田くんと上鳴くん、小声で喋ってるつもりなんだろうけど全部聞こえてるっての....
「峰田ちゃん、上鳴ちゃん、失礼よ。」
「ちゃん大胆な格好やなぁ。スタイル良くて羨ましいわ」
『コスチューム届け、ちゃんと要望書かなかったからこうなっちゃったんだよね。ちょっとキツイけど......』
「あ、ウチもやわ......そしたらこんなパツパツスーツになってもた...アハハ」
そんな事を、話してるうちに教師がゾロゾロとやってくる。
.........ん?先生多いな。
「諸君なら、事前に情報を仕入れて何するかうすうす分かっているかと思うが───」
「入試みてえなロボ無双だろーー!!」
「花火ー!カレー!肝試しー!」
イレイザーヘッドの言葉を遮り、上鳴くんと芦戸さんが自信満々に叫ぶ。
芦戸さんもう林間合宿行く気でいるのね....。
「ざんねーん!諸事情があり、今回から内容を変更しちゃうのサ!」
イレイザーヘッドの首に巻いてある捕縛布から校長がモゾモゾと出てきて得意げに言った。
固まる上鳴くん、芦戸さん
え、変更......?対ロボットじゃなくなるの?