第17章 ヴィラン連合とおべんきょう※微
数日後、俺はちゃんと約束していたケーキの事を思い出してケーキ屋に来ていた。
死柄木が食べていたショートケーキを羨ましそうに見ていたので、ショートケーキは絶対に買うと決めていた。好みが分かんねぇから、色々選べるようにと適当なものを選んで店を出てアジトへ向かった。
「お、いたいた。ちゃん今日も頑張ってるね」
カランコロンと心地の良い音を鳴らしてドアをくぐり抜けると、ソファに座り教材に向き合っている。
今日は学校が休みの為か、半袖にショートパンツとラフな格好をしていた。
ズボンからすらっと伸びた白くて長い足につい目がいってしまう。
....目のやり場に困るっつーの....
『あ、ミスター。任務だったの?』
「いや、この前の.....ね?」
箱の中身を確認すると、驚きと関心の入り混じったような声を漏らすちゃん
『わぁ....!!美味しそう!』
「ちゃん、お勉強頑張ってるし好きなもの食べなさいよ。余ったらトガちゃんとかトゥワイスあたりが食べてくれるでしょ」
『えー、どうしようかなぁ。ミスターはどれ食べたい?』
「俺はいいのよ。ちゃんの好きなもの食べなさいっての。」
『ふふッ。ありがとうミスター。じゃあ....このショートケーキ頂こうかな。』
「はい、どーぞ」
用意したお皿にケーキを乗せてやり、ちゃんの目の前に差し出した。
ありがとう、そう言ってフォークにケーキを刺しちゃんの口にケーキが運ばれる様子をジッと眺める。
薄桃の唇がゆっくり開いたところで、ちゃんの動きがピタリと止まった。
『.....』
「.....」
『...ミスター......なに...?』
「んー?なにが?」
芝居がかった仕草で首を傾げてちゃんに言うと、俺から目を逸らして小さく呟いた。
『そんなに見られたら恥ずかしくて食べれないよ...』
「ハハ....悪ぃ悪ぃ....ちゃん可愛いからつい虐めたくなっちゃうのよおじさん。」
『もう....!』
ほら早く食べなさいよ、と言い仮面、帽子、目出し帽の順で外していき素顔を出すとキョトンとした顔でこちらを見ているちゃん。