第17章 ヴィラン連合とおべんきょう※微
騒がしかったカウンターはいつの間にか、俺とちゃん、黒霧さんだけになっていた。他のメンバーは俺らの後ろのソファで喋っていたり、寝転んだりしていた。
「悪ィ......黒霧さん...俺ちょっとここ自信ないのよ......。合ってるか、ちと見てもらえます?」
当然、俺にも分からないところはあったのでその都度黒霧さんに確認した。
「えぇ。合ってますよ。Mr.コンプレス。」
「お、黒霧さんサンキュ」
『やーっと終わったー!!』
「ちゃん、勉強大丈夫そ?」
黒霧さんが入れてくれた赤ワインの入ったグラスをくるくる回しながら聞いた。
『うん。ミスター、黒霧ありがとう、2人の説明すごく分かりやすかった!また聞いてもいい?』
「もちろんですよ。。」
「可愛いレディの頼みとあれば喜んで。」
隣に座るちゃんの左手をとり、自分の胸の高さまで持ってくると手の甲に口付けた。
『......っ!!』
口をぱくぱくさせ、固まるちゃん
この子は本当に分かりやすい。
すーぐ耳まで顔を真っ赤にさせちゃって......
「そんな反応されちゃ、おじさんまでドキドキしちゃうよ...」
「Mr.コンプレス......あまりを揶揄うと番犬2匹に噛みつかれますよ。」
番犬2匹....ねぇ。.....恐らく死柄木と荼毘の事だろうが、そこに黒霧さんは含まれてねぇの?と聞きたかったのは我慢した。
多分はぐらかされそうな気がしたから。
「ハハ、それは怖い怖い。気をつけなきゃ」
『じゃあ、私はお風呂入って寝るから......』
「、おやすみなさい」
「おやすみー、ちゃん」
まぁ、俺は安全地帯から眺めてるとするさ。
もともと戦いは苦手なんでね。
俺は俺のやり方で.........ね?
パタパタと逃げるように部屋を出るちゃんの背中を見送りながらそんな事を考えていた。