第17章 ヴィラン連合とおべんきょう※微
ミスター達にお勉強を教えてもらってから2日が経った。いよいよ筆記試験は明日。
今日は学校もお休みだし、最後の追い込みかけるか......
そういえば今日は、八百屋さんの家で一部の生徒が勉強会するとか言ってたっけ......。私も参加すればよかったかな......。
自室からバースペースに移動するとカウンターの中に黒霧がいた。
『おはよう、黒霧』
「おはようございます、。朝食はいかがしますか?」
『大丈夫だよ黒霧。ありがとう。あ、弔くんは?』
「死柄木弔は、朝早くから林間合宿の宿泊先の下見に荼毘と行っています。私もそろそろ、そちらへ向かいますが...」
『そっか。プッシーキャッツの私有地、っていう少ない情報でもう場所特定出来たんだ....さすが弔くん。』
「その情報から場所を割り出したのはほとんど先生のおかげでもありますが...」
『なるほど...』
久々に聞いた先生のワードに懐かしさを覚える。
先生......会いたいな。
黒霧と軽く話してからソファに座り、目の前のテーブルに教材を広げる。黒霧が出かける前に入れてくれた暖かいココアを啜り気合いを入れた。
『ふぅ......お勉強、やりますか......』
テーブルに向かい、ひたすら問題を解いていく。ペンを走らせる音と、教材のページを捲る音、時計の秒針を刻む音だけが静かに耳に響く。
雄英の1年A組の教室は騒がしくて、どこか落ち着かないけどこのアジトは、静かだとなんか変な感じだな......。
最初は私と弔くん、黒霧だけだったアジトがいつの間にたくさんの仲間が増えて、他愛もない話をしたり一緒にご飯を食べたり。
連合の1人1人、みんなの顔を思い浮かべては自然と笑みが溢れた。
みんなとずっと一緒にいたいな...。
カランコロン
そんな私の考えを遮るように、ドアベルが鳴り響き一気に現実に戻された。