第15章 破綻JKと礼儀知らず※
先に沈黙をやぶったのは荼毘だった。
「お前、死柄木の事好きなのか?」
いつのまにか2人分沈んでいたソファー。
隣に荼毘が座っていた。
『へっ......!?』
直球すぎる質問といきなりそんなこと言われて、持っていたグラスを滑らせ、中の飲み物をこぼしてしまった。
「さっきそういう顔してたろ」
私がこぼしたことなど完全無視で話を続ける荼毘
見られてたんだ...
この男よく見てるな。
『違うよ。好きとかないよ。弔くんは小さい頃から一緒だったから......だからその...お兄ちゃんを取られちゃう妹みたいな?』
自分でも何言ってんだと思った。
「へぇ」
小さい頃からずっと一緒だったから、だからなんだと言うのかと言いたげな荼毘の顔
『もう、この話は終わり。』
荼毘のペースに巻き込まれないように慎重に言葉を返し、ソファーから立ち上がった。
「慰めてやろうか?」
『ちょ......やぁっ......!?』
後ろから手を引かれ、そのまま荼毘の両足の間に背後から抱きしめられるようにして閉じ込められた。