第2章 捨てましょう、自己嫌悪感なんて ※微
『私ね、手のひらからだけじゃなくて体の全部から取り込むことができるし、取り出すこともできるんだよっ!』
「っっ!こらっダメです、その格好は。いけません...レディがそんな霰もない姿......」
周囲をキョロキョロしながらもがたくしあげた裾から見える、すらっとした細くて長い足に、自身の頭部の黒い霧が激しく揺れ分かりやすく動揺する黒霧。
『黒霧どうしたの?』
わけがわからないと訴えるような表情で首を傾げ質問する。
「そ、外でそんな格好してはいけません......さ、もう帰りますよ。死柄木弔も待ってますから」
『?......あ!はーい』
黒霧が出してくれたワープでと黒霧は公園を後にした。
『弔くんただいまー!』
玄関に入るなり急いで靴を脱ぎ捨て、急いで弔の元へいく。
見てて!見てて!と言いながら着ていたワンピースを脱ぎ捨て、体中から買ってきたりんごがゴロンゴロンと床に転がる。
「はっ......おまっ...ば、ばっかじゃねーの...!!痴女!!!」
目の前で下着姿のの体からりんごが出てきた事に驚くよりも、帰ってきていきなり洋服を脱ぎだし仁王立ちし始めたにさっきまで遊んでたゲームのコントローラを落とし耳まで顔を真っ赤にする死柄木。
「こ、こらっ、、さっき私が言った事忘れたのですかっ......とりあえず、ふ、服を着てください」
「く、黒霧!!この変態女どうにかしろ!」
片手で顔を隠しながら、玄関からやってきた黒霧に叫ぶ死柄木。
『だって、さっき黒霧が外ではダメですって.....おうちならって.........』
動揺する2人を無視して、ワンピースを着直す。
「お前ら外でなに厭らしい事してたんだよ!!」
「し、死柄木弔、語弊です!、外でもダメですけどお家でもダメですあの格好は......目のやり場に困ります......レディなんですから......」
ね?と言いながらの足元に転がったりんご達を拾い上げる。
『うぅ......気をつけるよ』
黒霧とは買い物に行って、帰ってくるまでの出来事を死柄木に滔々と話した。