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【ヒロアカ】白は黒になるが黒は白にはならない

第13章 ヒーロー殺し



ヒーロー殺しの居なくなったアジトはいつもの私たちのアジトだった。


『はぁ......なんなの。ヒーロー殺しって。オールマイトの事を真のヒーローだとか言ってたし。そっち側の人間?』

「さあな...。とりあえずさ——」

弔くんが私に近寄り頭にポンと手を乗せて言う

「おかえり。大丈夫だったか?」

「ご無事でなによりです。」

ヒーロー殺しに傷を負わされても尚、自分達の事より私のことを心配してくれるこの2人が大好きだなと思いながら2人に抱きついた。

『2人ともただいまっ....!』

「いってえ....」

『あ....ごめんね、2人とも傷の手当てしよ?』

黒霧の手当てをしている時、弔くんはテレビの前に立ち先生を呼んだ。

「先生、脳無は何体できてるんだ?」

『え!脳無ちゃん?』

久々に聞いたその言葉にワクワクし、手を止めてテレビと弔くん方へ視線をやる。

そういえば雄英襲撃の時の脳無ちゃん、吹っ飛ばされた後どうなったんだろう。
もうヒーローに回収されちゃったのかな...。

「雄英襲撃時ほどのやつではないが6体までは動作確認が完了しているよ。」

「よこせ」

弔くんが先生に対してそんな乱暴な言葉使うの初めて聞いたな。

「なぜ?」

「気に入らないもんはぶっ壊していいんだろ?先生!」

「...いいだろう。ただし3体までだ。」

そこで一方的に通信は切れてしまった。

『あー。弔くん先生怒らせたー。私も先生とお話したかったのにー。』

「死柄木弔、なぜ今脳無を?」

「合わないんだよ。ヒーロー殺し。根本的に。俺と黒霧に刃突き立てといてタダで済むかって話だ。ぶっ壊したいならぶっ壊せばいいって話。潰してやるんだよ大先輩を。」

にやっと不穏な笑みを浮かべ弔くんは言った。

『はい、黒霧終わったよ。次弔くん。』

弔くんの肩についた血を拭き取り消毒液を染み込ませた綿で優しくトントンと叩いてやる。

「なんか、臭い...」

『あー、ごめんね。この消毒液ちょっと匂いきついよね』

確かにこの消毒液ちょっと臭いかも
でも前手当てした時と同じものだけど、あの時は弔くんそんな事言わなかったけどな...

「いや、違う。が」

『へっ!?』

私が、と思ってもなかった事を言われ反射的に弔くんから退いた。
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