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【ヒロアカ】白は黒になるが黒は白にはならない

第12章 2回目のvsイレイザーヘッド※微




具体的にいつから眠りについたのかは分からない。

今見てたのは夢?

目を開く事が出来ない。
いや、正確には開くタイミングが分からなかった。

なぜなら自分の鼻に入ってくるこの香りがイレイザーヘッドのものだとすぐに分かったからだ。

今朝ぶつかった時のあの鼻腔をくすぐるような匂い。


イレイザーヘッドが...すぐ目の前にいる...


でもどうして?なんで?なんで何も言わないの?

バスはもう揺れてなかった。

学校に着いたのだろうか。

じゃあ、イレイザーヘッドは何をしているの......

何を思ってそこにいるの......

疑問が沸々と湧いてくる。











そして、それは一瞬の出来事だった。



一瞬すぎて何が起きたのか分からなかった。



自分の前髪が分けられると、額に柔らかい感触がした。

リップ音と共に柔らかいソレはすぐに離れていった。


っっ!?


「......何やってんだ...俺は」


キ......ス...?なに......今の......


鼓動の音が頭を埋め尽くしていた。


あぁ...そうだ夢だ。

イレイザーヘッドがキスなんて...ないから...


夢だ夢...


「おい......起きろ...」


肩を揺すられ、そこでやっと目を開けた。

目の前には熱を帯びた眼で見るイレイザーヘッドが立っていた。


なんで...そんな顔で見てるの...


『ん......せんせ......』



顔に込み上げてくる熱がこれは夢じゃないと言っているように感じた。
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