第12章 2回目のvsイレイザーヘッド※微
夢を見た気がした。
辺りが真っ白な靄に包まれてるみたいだった。靄から手だけが伸びて私を撫でてくれてる。
暖かくて大きな手だった
でも先生の手でも弔くんでも黒霧でもない
私の知らない手
「お......え....は..............な...........」
何か言ってる気がするけど全然聞こえないや
でも心地よくて好き
『.........もっと.........撫で...て......』
その手が心地良くて、さらに深い黒に意識を投げようとしたところで自分の鼻に入ってくる心地よい香りが、私の頭をクリアにしていく。