第4章 ゴールデンウィーク
海斗SIDE
智也も部屋から出てった事だし、荷
造りすっか。
あ、お袋と親父にこの事言ってねぇ
ーわ。
流れで返答したけど、荷造り終わん
のか?
ーーーーーー1時間後ーーーーーー
余裕で終わった。
お、智也やっと来た。
「海斗〜行くよー。」
「おう。ってかどうやって行くんだ
?」
そう言いながら歩き出した。
「電車だよ。ってか、あまり大声で
話せない事があるんだけど、今話し
て良い?」
「?ぁあ。」
「僕、昨日美希ちゃんの情報をハッ
キングしたんだ。」
「いや。お前、流石にそれは酷いだ
ろ。闇を持っているとはいえ一般人
だぞ?個人情報が」
「ところが、一般人じゃなかったん
だ。」
「?!どういう事だ?」
「全国No.3の僕でも破れない硬い
ロックがしてあった。」
…。
空いた口が塞がらないというのはこ
ういうことなのか。
なるほど。
って、呑気な場合じゃねー!!
「って事は、周りが全国No.1位か2
位のハッカーか、綾峰自体がって事
か。」
「だね。でもどっちにしろ僕らの敵
だね。」
「でも、もし綾峰の周りのハッカ
がお前が所属してる青龍だったら味
方だろ?」
「へへっ。なめてもらっちゃ困るぜ
。俺は青龍の幹部なんだから、下っ
端のフルネーム全て覚えている。綾
峰なんて、みよじいなかったぜ。」
うぜぇ。
全てを強調しやがって。
だけど…
「はぁ。馬鹿過ぎ。」
「えっなっなんで?」
「義理とかでみよじ違う事もあるじ
ゃねーか。」
「わ、わ忘れてた。」