• テキストサイズ

囚われ欺く者

第4章 ゴールデンウィーク


美希SIDE

「私の親友の桃梨。初めて私が告ら
れた時にテンパってたら教えてくれ
たんだ。そうすると、美希が可愛す
ぎて、すんなり告った男子も諦めて
くれるよって。私全然可愛くないの
にね。もちろん、直ぐに桃梨に眼科
お勧めしといたよ。」

一気に説明したな、私。

達成感で満ちる私。

そんな、私を

「(無自覚で天然な程恐ろしいも
のはないな。)」

という思いで大希が見ていたのは
美希には想像もつかなかった。

「それ、一回おれにやってくれる
?」

「やんない。」きっぱり

「でも、ねぇちゃんは今は告っても
俺を振るだろ?」

「そ、そうだけど…。」

「やってくれたら、いい物あげる
けど。」

「いい物?!」

「ぁあ?!お、おう。」

「うーん…。じゃ、良いよ。全然
可愛くないから、期待してないと
思うけど、一応言うね。期待を裏
切るからね。良い?」

「俺は、期待するけどな。」

「聞いてた?!人の話??」

「ぁあ。」

「…まぁいいや、いくよ?」

「いつでも。」

「ごめんね。私まだ、恋愛につい
てあまり考えて無いんだ。」
(上目遣い)

「ブホッッッ」

「ちょ?!大丈夫?鼻血!やっぱ
私可愛くなさ過ぎたんだね!だか
ら言ったのに!!はい、ティッシ
ュ。」

「サンキュー。あと、その顔あま
り見せてほしくねぇーんだけどな
。」

「やっぱ、不細工だったんだ。」

「逆だ。ねぇちゃんこそ眼科に行
け。」


/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp