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囚われ欺く者

第4章 ゴールデンウィーク


美希SIDE

「顔めっちゃ赤くなって、可愛
い。」

うずめてた顔を上げて大希が言
った。
いつもより大希の顔が色っぽく
見える。

「んなっ///」

「そういうのを見ると、こうい
う事したくなる。」

大希はそう言うと、私に顔を近
づけていく。

待って!!

いくら男嫌いの私でも知ってる
よ?!

これ、キ、キスしようとしてる
んだよね?!

えっ!まさか私にこんな日が来
r...ってそんな場合じゃなーい。

大希を止めないと!

どうすればいいの?

嫌だ!!

待って!

待って!!

あと、数cmじゃん!

腕と足は縛られているから(足
はいつの間にか)動けない。

…。

後で皮が剥ける位、唇を洗えば
いっか。←

そう、思い諦めて目をつぶった

し、しょうがない

もう一生やんないんだし

すきを見せた私が悪い。

これからはマフラーかなんか巻
いて行けばすき見せないし。←

…。

ん?

いくらなんでも遅くね?

そっと、目を開けると、

チュっ

乾いたリップ音が私のおでこ
から聞こえた。



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