第4章 ゴールデンウィーク
美希SIDE
「…はぁ?!今までお前を女と見た
ことないけど。」
「はぁ。ここまで鈍感だとはなぁ。」
えっ?!
「つまり…こういう事なんだけど?」
そこまで大希は言うと私に一歩近づ
いた。
それに比例して私は一歩さがる。
ほんとは殴って部屋に戻りたいんだ
けど、そんな事した時には絶対に大
希が私の正体を言ってしまう。
そんな事になったら、、、
ぁあー!考えるだけで恐ろしい。
下がらないは下がらないで、大希と
至近距離になるのは、、、
だって男だし?
家族でも、やっぱり男は制限がある
よー。
とか、思っている内に着実に大希は
一歩踏み出し、私は一歩さがっている。
まぁ、そこまではいいが、
「っ!きゃ!」
後ろにあったソファーで私はつまづ
きソファーに仰向けで倒れた。