第4章 ゴールデンウィーク
美希SIDE
「そんな、冷たく言わないで。ねぇ
ちゃん?」
「そのピアス、どこで見つけた?」
「中3に進級する時にねぇちゃんの
情報をハッキングして、いつ闇蝶だ
と確かめようと思ってたんだけど、
ねぇちゃんが今日、街の見回りから
帰った頃からずっと、このかんしカ
メラで見て証拠を探してた。」
「ハッキングって!?」
「俺、誰にも言ってなかったけど、
ハッキング1位の野々瀬と最近力を
強めていると有名な龍牙だから。」
「うそ。」
「本当。ハッキング5位のメルさん
。」
「っ!と、とりあえず、そのピアス
を返せ!」
「いいよ。」
「?!い、良いのか?」
「そんな事で嘘ついてどうすんの。
でも、条件があるけど。」
「…。なんだ?」
「俺を男としてみる事。」