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囚われ欺く者

第3章 キャンプ


美希SIDE

「えっっ…。」

「俺が飯ごう炊飯の時、お前の笑顔
が見たかったからギャグとかで笑わ
せようとしても、お前は笑わなかっ
た。何回やっても他のヤツは笑うの
に、お前だけ笑わなかった。でも、
お前はちょっとした、女の友達には
何も言わなくても笑っていた。なん
でだ?」

どう答えれば良いか分からなかった
。どうすれば、、、

いざという時は、この男を殴って帰
れば良いけど、変な噂がたつのもイ
ヤ。

「答えるのが嫌だったら、別にそれ
でもいい。」

「えっっ!」

「でも、条件がある。」

「な、なに?その条件って…?」

まさか、パシリとか。また、実験体
とか?どうしよう!!

「メアド交換だ。」

「は…?」

暴力関係だと思っていた私には突拍
子も無い答えだった。

「そ、そんなんでいいの?」

「…お前、何想像してたの?」

「い、いや別に…」

「ほら、これ俺のメアドだ。今日中
にメールしろよ!じゃ。こんな所に
呼び出して悪かった。」

「…」

その男は何故か顔を赤くして一気に
まくし立てると出て行った。

木陰から誰かが見ているともしらず
に…
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