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マスカレイドナイト

第5章 アフターナイト



営業時間外…まで…、
お世話になってしまった手前。
朱莉は心苦しくなってしまって。

ありがたく、オーナーさんの
ご好意に甘えさせて貰って。
漫画喫茶の優待券を頂戴して。

同じビルの中にある、漫画喫茶には
シャワーもあるので、
そこでシャワーを浴びて。スッキリして。

女性専用のフロアで…、
仮眠をして…帰る事にした。

じんわりと…、子宮の辺りが
重くだるい様な…
違和感の様な物が残って居て。

久しぶりに…、男性のペニスを
受け入れた朱莉の身体は。

自分の中が…彼の…
ナオトさんのサイズに
押し広げられた時の…感覚を憶えていて。

あの…数時間前の…
マスカレイドナイトでの、
一夜限りの逢瀬が…
夢では無かったのだと。

その…余韻を…、
朱莉の身体に確かに残していた。

もう…シャワーも浴びたし、
帰ってからまた数時間後に
出社しないといけないなら。
無理をして始発で帰らなくても。

もう…ここでモーニングも済ませて。
ここから直接…、コンビニで
ショーツだけ買って履き替えたら…。
家に…帰らなくても…良いか…とも思って。

出社時間のギリギリまで、
漫画喫茶でゆっくりして過ごして。
その日は…そこから出社した。


ーーー
ーー



それから…、あの夜の出来事が
まるで何もかもが夢だったかのような。

そんな風に…、
自分の中で変わりつつあった頃。

編集長から呼び出された。

あの…、
私が書いたマスカレイドナイトへの
潜入レポートの特集記事は。

好評だった様で、
マスカレイドナイトでは
女性の単独利用客が…
特集記事が掲載されてから
増えているのだそうで…。

オーナーが私に、
是非ともお礼がしたいと言って居るから。
マスカレイドナイトに
顔を出して欲しいとの事だった。

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