第8章 瓦解(がかい)※
「ごめんな、繭…」
甚爾さんの腰がぐっと強く押し付けられて、お腹の中のもっと深いところに痛みが走った。
思わず息が詰まり、声にならない声が漏れ出る。
お腹の中を大きいもので押し上げられる未知の感覚にぽろぽろと涙が溢れた。
「ふぇ…とぉじさん…」
「頑張ったな…オマエの中に全部入ったよ」
「痛い…」
「よしよし、いい子だな」
ぐすぐすと鼻を鳴らす私の頭を撫でて、あやすように涙の滲む目元にキスしてくれるとうじさん。
「こんな薄い腹にオレのがよく全部入ったな」
「お腹の中…とぉじさんでいっぱい…」
「はぁ…オマエの中やばいくらい気持ちいいよ、繭」
「んっ」
熱の籠った息を吐いて、お腹を上からすりすり撫でる甚爾さん。
くすぐったいようなもぞもぞする感覚に思わず身を捩る。
「オマエのナカよすぎる…ゆっくり動くからな」
「やぁっ!」
甚爾さんがゆっくり私の中から出ていく何とも言えない感覚に思わず声を上げる。
ギリギリまで引き抜かれて、またお腹の奥をぐっと押されるくらい深くまで入ってくる、苦しくって、ぞくぞくして、甚爾さんの動き一つ一つに反応してしまう体。
「ぁ…はぁっ…ぁんっ…」
「はぁ…だいぶオレのカタチに馴染んできたな」
「あっ!」
甚爾さんと繋がってる上の蕾をぐっと指で押されると体がびくんと跳ねて、思わずナカの甚爾さんを締め付けてしまったのが自分でもわかった。
そのまま抽送の動きに合わせて刺激され続けると、気持ち良くて声が抑えられなくなってしまう。
「あっ…あっ…とぉじさん…っ…んっ」
「ココ気持ちいいな?オマエの好きなトコ」
「はあっ…きもちぃ…はあっ…とぉじさんっ」
「声抑えるなよ…もっと聞かせてオマエのエロい声」
「やぁっ…恥ずかしい…」
「それ逆効果だからな」
甚爾さんが奥を突くたび出てしまう高い声が自分のものじゃないみたいで恥ずかしくて、両手で口を押さえていたけどその手を取られて頭の上に縫い留められてしまう。