第8章 瓦解（がかい）※

「繭…オレもう限界。早くオマエのナカに入りたい」


熱い塊がまだひくひくしてる秘密の入り口にぐりっと押し付けられると、その凶暴なまでの存在感に思わず腰が引けてしまう。


「逃げないで…オレのこと受け容れて」


私の脚を大きく広げて、ひくひく蠢いてる秘密の入り口に欲望を擦り付ける甚爾さん。
ぬるぬるの其処を甚爾さんの固くなったもので擦られるのが気持ちいい。
時々甚爾さんの先っぽが膨らみに当たるとあまりの快感に腰がびくびくと跳ねてしまう。


「挿れるぞ、繭…」


私のでぬるぬるになった甚爾さんが、入り口に先端を合わせてゆっくり腰を進める。
体の中を大きなものに押し広げられる、今までに感じたことのない感覚…指とは違う圧迫感に思わず体に力が入り、息が詰まってしまう。

「はぁ…っ」

「苦しい？繭、力抜いて…息止めるなよ」

腰を止めた甚爾さんが強張る私のほっぺを撫でてくれて、その大きな手に温もりを求めて擦り寄った。

「とうじさん…いっぱいキスして…いっぱい撫でて…」

私のお願い通り、ついばむようなキスを顔中に何度もして、震える体を大きい手で撫でてくれる甚爾さん。


「とうじさん好き…」

「オレもオマエがかわいくてしょうがない」

甚爾さんがずっと動かずにいてくれたおかげなのか、少しずつ体の緊張が緩んでいくのがわかる。
ゆっくり、少しずつ私の中に入って来る甚爾さん。

「繭わかるか…？オマエの中にオレがいるの」

「ん…」

おへその下辺りをすりすり撫でられると、なかにいる甚爾さんのカタチをより感じる。
でもまだ甚爾さんの半分も入ってなくて、これが本当に全部私の中に入るんだろうかと心配になって来る。

「オマエの奥まで入りたい…最初は痛いだろうけどオレのために頑張れるか？」

「うん…がんばる…」


甚爾さんが私を求めてくれるのが嬉しいから、私も甚爾さんに全部あげたい。
私の気持ちも体も全部甚爾さんのものにして欲しい。