第8章 瓦解(がかい)※
「とーじさん?」
「見てやるから足開いてみろ。…あー、すっげぇぐちょぐちょ…えろ…」
「やっ!」
座って後ろに手をつかせた繭の足をぐいっと大きく広げさせてその真ん中に顔を近づけて覗き込むと、本人の言う通りシーツに滴るほどにとろとろに蜜をこぼしているソコ。
舐めても舐めても溢れてくる蜜を啜りながら、ひくひくと誘うように蠢く蜜穴に指を一本入れてやるときゅうきゅうと締め付けてくる。
狭…指一本でコレかよ。
「とぉじさん、ゆび入ってる…?」
「オマエがさっき舐めたコレ、ここに入るようにするんだよ」
「え……」
信じられない。
繭の顔にそう書いてある。
「むりだと思う…」
「無理じゃねーやるんだよ」
「むり!!!」
さっきまで蕩け切った表情を浮かべていた繭の表情が一気に強張り、目にも止まらぬ速さでベッドの脇に追いやられていた布団の中に潜り込んだ。
髪の毛一本すら残さず布団にくるまった繭はまるでミノムシのよう。
とはいえ、この布団を剥がすことなんてオレには造作もないわけで。
必死の籠城も虚しく、布団を引っぺがされ丸裸にされてしまった繭。
逃げられないように上から覆い被さって両腕を顔の横に縫い止め、今にも泣きそうに瞳を潤ませた繭をじっと見つめる。
「繭…オレを受け入れて」