第8章 瓦解(がかい)※
「…ちょっと苦しいかもしれないけど我慢しろよ?動くぞ?」
「んっ」
まずはゆるゆると、あまり奥まで突っ込まないように気をつけながら腰を前後に動かす。
ぎゅっと目をつぶって、言いつけ通り歯を立てないようになるべく大きく喉を開いてオレを受け入れようとする繭がいじらしくって、褒めてやるように頭を撫でると嬉しそうにオレを見上げる姿に愛しさが込み上げる。
感情の昂りとともに徐々に高まる快感に、自身の息がどんどん荒くなり、自然と繭の口の中を行き来する速度が速まってしまう。
「あー…やばい、オマエの口ん中気持ち良すぎ…」
「んっ、んっ、んむ」
「苦しそうな顔もかわいいな?繭、頑張って顔上げて、お顔見せて」
「んっ!ん!んぅっ」
涙ぐむ繭の顔を見つめながら、小さな頭を抑え、果てを目指して腰を振る。
「あー…もうイキそう。はぁっ…あー…ヤバい、目閉じろ繭。いいって言うまで開けるなよ?あー…出る、出るっ……」
「んんっ」
オレに言われた通りにぎゅっと目を閉じた繭。
射精する寸前で口内から自身を引き抜くと、繭の頬から半開きの口にかけてオレの出したモノが汚していく。
うっすらと目を開けた繭はおそらく自身がナニをされたのか理解していないだろう。
「はー…ヤバいな。えろ…可愛いお顔がオレの精子まみれ…めちゃくちゃ興奮する」
「なんかべたべたする…」
「舐めて、繭」
戸惑う繭の顔の上を滑る、粘り気のある液体を指で拭って柔らかい唇に押し当てると素直に口内に入れる繭。
まずいのか微妙な表情を浮かべているが、言われた通り何とか喉の奥に落とし込んでいる。
「上手にできました。いい子だな」
汚れてしまった顔を綺麗に拭いて頭を撫でてやると、何か言いたげな顔ですりっとオレの体に擦り寄る繭。
柔らかい膨らみがオレの裸の胸の上を滑る。
「ん?どーした?」
「…とーじさんの気持ちよくなってる顔見てたら…またとろとろ出てきちゃった…どうしよう…」
「……」
今ようやく一旦治まったと思った熱が一瞬のうちに再燃する。
コイツ…人の気も知らずに。