第8章 瓦解(がかい)※
「ひゃぁっ…やだ…とうじさんそんなとこ舐めないで…」
「これからもっと恥ずかしいところいっぱい舐めてやる…」
これぐらいのことで顔を真っ赤にして抵抗する繭がかわいくて、わざと声を潜めて耳元で囁いてやる。
ウブな繭が意味を理解したかわからないが、何か妖しげな雰囲気は感じ取ったらしい。
危険を察知した繭が身を捩ってオレの下から逃げようとするのをベッドに縫い留めて、耳たぶから首筋へと口付けを落としていった。
「はあっ…とうじさん、くすぐったい」
細くてオレが少し力を込めれば折れてしまいそうな白い首筋に、つい噛みつきたくなる衝動を抑えて赤い華を散らしていく。
時折戯れにかぷっと甘噛みするとびくんと震える繭にまた嗜虐心を刺激されながらブラウスのボタンを外して広げると、淡い色の可愛らしい下着に包まれた、いとけない顔には不釣り合いな豊かな膨らみが現れた。
真っ白で柔らかそうな肌はマシュマロのようで食欲にも似た欲望が湧き上がってくる。
その柔らかい感触をやわやわと楽しみながら、甘い匂いを放つ膨らみの間に鼻を寄せて繭の匂いを取り込むように大きく息を吸う。
「エロい体…ガキのくせによく育っちゃってうまそ…」
レースの上から先端をすりすりと摩ってやると、またぴくぴく震え始める繭。
「んっ…や、くすぐったいぃ…」
「くすぐったいだけ?」
「なんかへん…やっ…」
〝感じる〟感覚が初めてなのか、頬を染めながら子犬がくんくんと甘えるような声をあげる繭。
くすぐったいと言いながらも快感を拾っている様子に雄としての本能が刺激される。
片手で布地の上から先端を刺激しながら、背中に手を回して留め金を外すと締め付けがなくなった繭が慌てて両腕で膨らみを隠そうとする。
溢れそうなまろい膨らみがぎゅっと押しつぶされている光景はすげー唆られる…けど。