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【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第4章 五条悟


何も気持ちが定まらない内にまた移動した。

ななはどうすればいいかも分からなくて、ただ悟の隣で呆然とする。




「着物じゃ目立つから着替えるか。」

改めてななの格好を見て悟は言った。




「……いえ……。」



ダメだ。

これ以上一緒に居ては。





直哉が迎えに来てくれたら帰る。

そんな事が頭を過ってななは首を横に振る。




「………そんなに直哉くんが好き?」

ななを見下ろしながら、悟は言った。

「…うん…。」




顔を覗き込む様に聞く悟に、ななは比較的早く答えた。




直哉の側を離れると心が落ち着かない。

ドキドキして早く直哉の腕の中に収まらなければ安心出来なかった。




ここは自分が居る場所じゃない。

懐かしい光景を見ても、もうそんな事しか思えなかった。




「……帰りたい…。」




そう言ってななは顔を伏せた。


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