【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第4章 五条悟
視界の不安定さに思わず目を瞑って、口から内臓が出て来そうな衝撃の後に悟の声が聞こえた。
「もう目を開けていいよ。」
そう言われて恐る恐る目を開けて見た光景にななは固まった。
さっきまで蔵の中に居たのに、いつの間にか外に出ていた。
そしてその景色は山に囲まれて緑多い鳥居の前に2人は居た。
「………ここは…何処ですか……。」
ななが辺りを見渡して悟に聞いた。
「呪術高等専門学校東京校。」
悟の言葉にななは驚いた様に悟の顔を見た。
東京?!
そんなななの顔を見下ろして悟はにっこり笑う。
あんなに帰りたかった東京に。
たった一瞬で来たのだ。
「………………。」
まだ状況が理解出来なくて、しばらく呆然としていると、2人に走って来る人影が見てた。
「悟!」
慌てた様に2人の男女が駆け寄って来る。