【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第19章 私の直哉くん※
直哉はななを確認すると、顔を歪めてすぐに目を逸らした。
「……やっぱ、そうやろな…。」
ボソッと言ったその言葉の後に、直哉はギュッと拳を握った。
「生きとってよかったって?そんな顔見せに来るなら!あのまま死んどってくれればよかったん!!」
怒りより、憎しみを込めた顔でななを睨みながら言った。
凄いな。
想像はしてたけど流石に心が折れそうだ。
「はぁ…そやさかい呪術師になんかならへんでええって言うてん!
どないすんねんその顔!!めちゃくちゃちゃうか!!
その顔でよう俺に会いに来れたな!!」
直哉が怒鳴っているのをななは黙って聞いていた。
一通り罵った後に、直哉が胸を押さえて呼吸を荒くし始めた。
過呼吸の様な症状に、ななは思わず直哉に触れようとした。
「触るな!!」
ななの手を払うと、直哉は小春を部屋に呼んだ。
すぐに彼女が来ると、一瞬ななの顔を見て顔を顰めたが、すぐに直哉のそばに行った。