【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第19章 私の直哉くん※
小春が側に行くと、直哉は彼女の腕を掴んで呼吸を荒くしながら小春の胸元にうずくまった。
しばらくそうして直哉が落ち着くのを待っていると、直哉の腕が伸びて小春の頭を掴むと小春にキスをした。
直哉の行動に驚いた小春が、チラッとななを見上げた。
ななは何も言わなずに顔色一つ変えないで、その光景をただ眺めていた。
「はぁ…はぁ…はぁ……。」
苦しそうな直哉の手が、小春の着物を剥ごうとした時に、小春の手が直哉を抑えた。
「…直哉さん、流石にこんなの……。」
ななが気の毒だ。
そう言おうとした小春の事を直哉は平手で殴った。
「!!」
殴られた小春も、その光景を目撃したななも流石にその直哉の行動に驚愕した。
「許可のう俺に触れるなって、いつも言うてるやろが!!
自分は黙ってそこに居ったらええねん!!余計なこと口にせな!!」
小春に怒鳴りつける直哉を、呆然と立ち尽くして見ていた。