【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第18章 始まりと終わり※
「その代わりさぁ…。」
グッと悟がななの頭を掴んで、自分の顔を近付けた。
「直哉くんが拒否したら…絶対縋りついて来るなよ?
縋るなら俺にしろよ。
そしてそん時はさぁ……この身体抱かせてくれる?」
ななの腕を悟が握った。
もう抱いてもいい位に、身体の傷が癒えている事は知っている。
悟の言葉にななが顔を顰めた。
悟に抱かれたあの夜の事を思い出したからだ。
正直、アレはいい思い出では無い。
だけど結局。
入院していた時から今まで、こうして側にいるのは悟だった。
「……悟くんは……抱きたいの?こんな身体……。」
忌々しい傷が無数に付いているこの身体は、もう悟が抱いた面影は残っていない。
「身体?ああ、傷のことか……。」
悟はそう言うと、ななの体をくるっと反転させてベットに寝かせた。
「俺はお前を抱きたいよ?せっかく俺のモノになったんだから。」