【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第18章 始まりと終わり※
病棟に入ろうとした悟は、直哉の言葉を足を止めて振り返った。
「ひどいな、あるに決まってんじゃん。」
明らかに目の前にいる悟は、以前の悟と違っていた。
確かに最強になったのかも知れない。
しかしその目は、頂点に立つ直毘人と甚爾を思い出させた。
なんや…悟くんもそっち側にいったんか……。
「俺からしたら、瀕死の恋人が目を覚ましたのに、病室に置いてくる直哉くんの方がヤバいと思うけどね。」
何も言えなくなった直哉に、悟はさらに追い討ちをかける様に言った。
もう直哉が何も言わなくなると、悟は病棟の中に入って行く。
悟の言葉が呪いの様に頭にこびり付いた。
だけどもう、声をかける事はしないでそのまま悟の背中を見送った。
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ーー
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「………悟くん……。」
「ん?」
痛み止めの麻酔が効いていても、たまにこうしてななは目を醒ました。