【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第17章 夏の終わり※
泣きたい訳じゃ無かったのに涙が流れた。
そのななの顔を見て、悟がうんざりした様な顔をする。
「何泣いてんの?俺が悪い事してる?」
悟の言葉に必死に首を振った。
怖さと、これ以上彼を怒らせたく無いから。
そう……先程から悟にぶつけられている感情は怒りだ。
悟の怒りに身体が震えている。
悟はため息を吐くと、ななの体を反転させた。
グッとベットに押し付けられて、ちょうどよく枕がななの顔を隠した。
「……どうせ直哉くんとやって中ほぐれてるんだろ?」
頸に悟の手が押し付けられて、背後からベルトを外す音が聞こえる。
震える唇を噛み締めて、自分から枕に顔を埋めた。
「足……開かないとキツいよ。」
その言葉は労りからじゃ無い。
現にななの返事を聞く前に、悟のモノが足の間に押し付けられた。
わずかに濡れているだけの場所に悟のモノがグッと入ってきた。
その痛みに身体が強張って、枕を掴んでいる拳に力が入る。