【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第17章 夏の終わり※
流石に苦しくなって悟の肩をギュッと掴んだ。
それを合図に、悟の唇が離れてそのまま首筋に移動した。
「!?」
悟の唇が力強くななの首元を吸った。
なながその事に驚いたのは、今まで悟はななの体に痕を付けないようにしていたからだ。
そんな気遣いすら無かった様に、悟は唇を滑らせて次々とななの体に痕を付けていく。
「っいっ!」
胸元の柔らかい皮ふに、思い切り付けられた痕に思わず声が漏れた。
やっと悟の唇が離れると、今度はななの顔を覗き込んだ。
「…この体で直哉くんの所に帰る?」
そう笑って言った悟の顔に、また悪寒が走った。
出来ないと知っていて、ワザと痕を付けたのだろう。
悟はそのままななを抱き上げると食堂を出た。
悟が向かっているのはななの部屋だった。
「っ悟くん…。」
「静かにしろよ、七海達起こしたいわけ?」
声が響く廊下で、悟がななの言葉を制した。