【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第17章 夏の終わり※
ちゅっ…ちゅっ…。
食堂に2人のリップ音が響いた。
懸命に悟にキスをしても、一向に許しが貰えない。
全然キスに協力してくれない悟の唇を奪うのに、精一杯背伸びをする。
ピンと足首を立てて、必死に舌を絡めると、意外に体力を使う動作にななは一旦唇を離して大きく息を吸った。
もう充分に唇を合わせた。
そんな思いからななは悟から顔を離した。
「誰が辞めていいって?」
「え?」
グッと悟の手がななの肩を掴んで、再び唇が触れ合う。
なながしたキスより、更に深く悟の唇がななの唇を喰んできた。
ぎゅっと左の胸に手を当てて、ななは悟のキスを懸命に受け入れる。
唇が離れる一瞬に少し息を吸って、また悟の唇に塞がれる。
何度も何度も繰り返される悟のにキスに顔を顰めながら、この時間が早く終わればいいと…。
初めてそんな風に思った。