【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第17章 夏の終わり※
思ったより、直哉に近い存在の人に、ななの胸がギュッと痛くなり直哉の腕を掴んだ。
「何や…甚爾くんでも悟くんに負けるんやなぁ…。」
その時、ボソッと直哉の声が聞こえた。
直哉の顔を見上げると、直哉は自分の顔を見せない様にななを抱きしめた。
ギュッと抱きしめられて、直哉の顔が自分の肩に置かれると、ななは腕を伸ばして直哉の背中を抱き締めた。
「あんなん…人間やないで…。」
ななには分からないけど、直哉には分かる異質の者同士の戦い。
悟が禪院甚爾を倒した言うならば、誰があの怪物をせいぎょできるのだろう。
「甚爾くんは凄い強かったんやで…、見てみいなな、アレが悟くんのしでかした事や。」
直哉の言葉に、思わず直哉の背中をギュッと握った。
でもこの人は、天内理子を殺して…夏油先輩を傷付けて…。
悟くんに殺された呪詛師なんでしょう?