【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第2章 直哉との3年間※
直哉の一存でそこに居るなな。
父親からも何度も自分は直哉の婚約者になれないと言い聞かせられた。
別にななが望んでいる訳じゃ無い。
だからこそ、直哉の行動全てが分からない。
何故ななを側に置き。
何故今隣に居ないのか。
そして…。
何故自分はここに居るのだろう。
直哉に好かれている事は自覚している。
困惑するのは、そこに自分の気持ちが置いてきぼりだからだ。
直哉が嫌いな訳じゃ無い。
じゃあ好きかと聞かれれば答えられる回答は持っていなかった。
東京でも京都でもどちらでもいいから、普通に暮らしたい。
それがななの望みなのだが、ななと直哉の普通がかけ離れている事に。
ゆっくりと、長い時間をかけてななは知る事になる。