【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第16章 直哉と悟※
この男にそんな試す様な価値も無いのに。
「そやなぁ、目も当てられへんほどになったら、悟くんにあげるわ。」
ほら、クソ野郎。
アレは本気でそう思っている顔だ。
心底軽蔑した笑みで悟は笑った。
そのまま高専を出ていく直哉の後姿を見送って、悟は寮の中に早足で歩いて行った。
「!?うわっ!何?」
ガキンッと大きい音がして、鍵を壊しながらドアを開けた悟をななは驚いて振り返った。
ベットに寝ていたななに、そのままズカズカと近付いていく。
「怪我ってどれー?」
布団を剥いで、ななの服を掴んだ。
「ちょっ!辞めてよ!!」
服を抑えるも、簡単に悟にまくられた。
悟はななの体を見て顔を顰めた。
「……何これ……。」
悟が指でなぞった痕は、2週間程度で治る打撲痕や擦り傷程度の傷では無くて。
それよりも濃く、直哉に直哉に付けられた体中にある情事の痕だ。