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【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第15章 新しい感情※








「……なな、体に傷が増えとる…。」

直哉はななの体に付いた、目新しい傷を指でなぞりながら、不満そうに呟いた。

その直哉の言葉に、ななはゆっくりと目を開けた。




高専に戻ってきてから、また直哉がこの部屋に来る日が増えた。

それに比例して、悟がななの部屋に来る事は無くなった。




それでも悟はななのお願いを聞いてくれたのか、随分と任務を増やしてくれた。

中にはまだ早かったかもしれない階級の呪いでも、上席の呪術師の元、同行させてくれた。




任務が厳しい案件になってくるにつれて、ななもまた、無傷では終わらない様になっていた。

増えていく自分の傷を見ながら、ななは愛おしそうにその傷を眺める事がある。




自分の体に刻まれた傷がこんなにも誇らしく、そしてその全てが自分の糧になっている事を実感出来ているからだ。


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