• テキストサイズ

【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第2章 直哉との3年間※




「悪口言うたな、少し…。」

「…それは良くないね。」

「…………………。」




直哉は少し項垂れて、頭をななの肩に付けた。




「せやけど、やり返してはあらへん…。」

ななは目を細めると、直哉の肩にそっと手を置いた。

「…うん、どんな理由でも暴力はいけないね…。」




ななは子供を諌める様に話す。

それに腹が立たないのは、初めてななから自分に触れてくれたからだ。




直哉はななの腕の中が心地よくて目を瞑った。




自分の全てを肯定してくれない人間は嫌いだった。

だけどなななら、それすら気にならないほど、今の時間が心地よく感じた。




これからずっとこんな時間が過ごせるなら、直哉は幸せだった。




ゆっくりとななとの時間を楽しんで、関係を進めるつもりだった。




だけど自分で思ったより、ななへの気持ちは大きく。

その性質は闇より深い事を、この時の直哉は自分でもわかっていなかった。





/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp