【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第15章 新しい感情※
そうじゃ無い。
もうそんな提案では解決出来ないと分かっているのに。
その直哉の顔を見て、ななは言葉が出なかった。
元々はだけた着物の中に、直哉の手が滑る様に入って来た。
ピクッと身体が反応したが、手はまだ直哉の着物を掴んでいる。
「っ…ん…。」
はだけた肌に、直哉の唇が触れて、ななから小さな声が漏れた。
その声を聞きながら、直哉はゆっくりと舌を這わせて、どんどん着物を脱がせていく。
ここに来て、直哉がななの肌に触れたのは最初の日以来だった。
よっぽど、気持ちを見せないななとの情事が堪えたのか、直哉はその日以来、ななを抱かなかった。
今は、そんな気持ちを拭う様に、ななの気持ちを確かめながらななの身体に顔を埋めていく。
もう一度直哉に抱かれても、心を開かなかったら、直哉は諦めるだろうか。
それともまたしばらくしたら、こうして何度も抱こうとするだろうか。