【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第13章 夏の日
逸らしたななの顔を掴んで、自分の方に向けると、悟は再びななにキスをする。
今度は少しななが逃げようとしたので、逃げられない様に覆い被さった。
「…っ悟、くん…。」
口の中を犯す様なキスに、ななはグッと悟の胸元に手をついた。
「なな、逃げようとしないで、俺押さえつけちゃうから。」
『なな、大人しくしとき。』
ななは悟の言葉に、直哉がよく自分に言っていた言葉を思い出した。
きっと直哉のあの言葉も、同じ様な意味だったのだろう。
乱暴にしたくないから、ななには大人しく受け止めて欲しい。
乱暴にされたくないから、大人しくその行為を受け止める。
「…あー…しんどい…、ななそろそろ体触っていい?」
花火の夜から、ななにはキスしかしていない。
だけどこうしてベットで抱き合ってキスしていれば、溜まった情欲は発散しなければおかしくなりそうだ。