• テキストサイズ

【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第13章 夏の日


その日も皆んなと談笑している時に、ふと目を伏せたななが目に入った。

ほんの一瞬の事だったが、その瞬間にななが誰を思い出したのか。

悟は分かっている。




まだアレから1ヶ月しか経っていない。

ななが完全に直哉に気持ちが無くなったなんて思っていなかった。

















夏の始まりのある日。

大浴場から部屋に戻って来たななが、窓の外の煙に気が付いて、窓を開けた。




「……何やってるの?悟くん…。」

「え?花火。」

一階の部屋の窓の下を覗くと、悟が膝を折って座っている。




確かに手に花火を持っており、青い炎を出している。

わざわざななの部屋の前で?1人で?

学校の敷地内で花火をして良いのだろうか。




「ななもおいで。」

そう言って笑う悟に、ななは自分も庭に出た。




手持ち花火をするのはいつぶりだろうか。

しばらく2人で黙々とコンビニで買ったであろう花火を消化していく。


/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp