【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第2章 直哉との3年間※
「ななにソレは必要あらへん……。」
冷たい目がななを捉えると、直哉は低い声でななに言った。
訳が分からない直哉の行為に、ななは顔を顰めた。
「……部活なんてやらんといて、真っ直ぐ帰って来たらええさかい…。」
学校へ行く事はしょうがないが、部活までして学校生活を楽しむ事は必要無い。
ななは自分の婚約者になる為にここに居るのだから。
(ほんまは学校すら行かんでもええ位や。)
ななの将来は直哉の隣に居るという事が決まってる。
彼女にそれ以外の選択なんて必要無いのだから、ただ直哉の側に居ればいい。
「……どうして?…直哉くん…。」
ななは困惑しながら直哉に聞いた。
そんなななの問いに直哉はニッコリ笑った。
「…ななは俺の側におるだけでええさかい…。」
直哉はそう言いながらななの肩を掴むと、彼女の頬に唇を当てた。