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【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第12章 五条悟⑤


きっとななは直哉を拒否する言葉を掛けてくる。

それを聞いてしまったら、またここに閉じ込めてななが何処にも行かない様に見張らなければならない。

そして、そんな事をしたら、もっとななの気持ちが離れてしまう事は、痛いほど分かっている。




「大人しゅうしとき、俺が好きなんはなな以外におらへんのは変わらへんから。」




苦しいのは今だけで、ななならちゃんと分かってくれて、自分の側に居てくれる。

そう思っていたからこそ、ななを東京に行かせる事が出来たのだから。




その間に俺が禪院家での跡取りを確実なモノにする。

この先、ななと一緒に生きる事を誰にも邪魔させへん為に。




ななが自分の伴侶となって、一緒に過ごす為に。

辛いのは今だけのはずだ。




そう、なななら分かってくれると、信じていた。





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