【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第11章 五条悟④※
早く直哉くんにどん底まで堕とされて、自分の腕を掴ませたい。
きっとななは正統派で攻めても、直哉くんから心変わりする事は無いだろう。
元々愛情深い女なのだから。
まぁ、俺がちょっかい出したとしても。
弱味を見せた直哉くんが馬鹿だよね。
「さぁなな、見に行こうか。」
君を騙しているのは、俺なのか、直哉くんなのか。
悟は絶対に、その手を掴むと分かっていて、ななに手を差し出した。
少し躊躇した後、ななは目を伏せて悟の手を握った。
貰っても、決して嬉しく無い誕生日プレゼントを。
ななに渡す羽目になりそうだ。
ななの手を握って、ぎゅっと目を瞑った。
毎日の鍛錬が終われば、直哉は自室で息を吐く。
明日はななが来るのだから、今日は東京に行かなくても良いだろう。
そんな気持ちで明日を心待ちにしていた。